現代版「かわいい子には旅をさせよ」を贈る
挫折と自立の連続。交換留学という「甘えの効かない場所」で手に入れたもの
円安の今、それでも私は「交換留学」をすすめたい
日本円ってどんどん価値が下がっていますよね。
今は1ドル160円前後。私が留学していた頃は、確か1ドル80〜90円くらいでした。単純に考えても、現地で使うお金は当時の約2倍。考えるだけで震えます。
そんな時代に「留学なんて現実的じゃない。」そう感じる人も少なくないと思います。
それでも「子どもには、自分の世界を広げてほしい。」そう思う親は、多いのではないでしょうか。
交友関係に悩んだり、学校に行き渋ったり。子どもの世界って時に狭い。
だから、今ある世界が全てではない。視野を広く持ってほしい。
今日は、全ての子を持つ親御さんに私自身の経験を交えながら、「交換留学」という選択肢についてお伝えしたいと思います。
私は大学時代、アメリカへ交換留学しました。
振り返ると、英語力以上に人生を変えた経験だったと思っています。
語学留学と交換留学は目的が違う
そもそも交換留学とはどういうものなのか。
簡単に言うと
語学留学は英語を学ぶ場所
交換留学は英語で学ぶ場所
だと思っています。
語学留学は言葉通り、語学学校で英語を学びます。海外生活を経験したい人や英語に慣れたい人にはとても合っています。
でも一方で、気をつけたいこともあります。
語学留学は、環境によっては日本人同士で固まりやすい。授業以外の時間をどう過ごすかで、得られるものにかなり差が出る。
そして何より、学ぶ内容が「英語そのもの」になりやすい。
一方、交換留学では、現地の大学で現地の学生と同じ授業を受けます。
多くの場合、日本の大学に在籍したまま、提携先の海外大学に一定期間留学する制度です。海外の学生と日本の学生を交換するようなイメージです。
つまり、海外の大学で単位を取るので英語を学びに行くというより、英語を使って何かを学びに行く。
私も、社会学や経済学、政治学など自分で選択して幅広く学んでいました。
経験者として正直、これはかなり大変です。
まず英語が早すぎて授業の内容が全く理解できない。
宿題(リーディングやレポートなど)の量もかなり多い。
ディスカッションで発言を求められる。
授業では留学生として特に配慮されない。(学校に寄るかも)
現在のように、AIなど便利なものはないので、私は毎日授業を録音して寮の部屋で何回も聞き直して何とか理解していました。
授業後も図書館でレポートなどの宿題を必死にこなしていました。
もちろん大変なことだけではありません。でも、この大変さこそが交換留学の価値だと思っていますし、自然と英語力も伸びていきました。
異国の地でたくましく育つ
留学初日、シャワーからお湯が出なかった
留学生活は、キラキラしたスタートではありませんでした。寮に着いて最初に思ったことは、
「帰りたい。」
部屋の電気はつかない。シャワーからは水しか出ない。
受付へ行って、拙い英語で説明しました。
「OK」と言われたのに、誰も来ない。
日本ならすぐ対応してもらえることが、当たり前ではありませんでした。
もう一度行って伝える。
それでも動かない。
さらに強めに伝える。
やっとお湯が出ました。
そのとき初めて、
海外では待っていても誰も助けてくれない。
そう実感しました。
ここから私の留学生活かつ初めての一人暮らしが始まりました。
正直、シャワーを浴びながら毎日泣いていました。
「なんで私はここに来たんだろう。」
そう思った日も一度や二度ではありません。
当時の日記にもこう書いてありました。
ただ言語が話せないだけで、どうしてこんなに気弱に、みじめになるんだろう。不思議だな。
日本だと海外の学生が授業にいたら目立ちます。先生もみんなも気にかけてくれると思います。
でもアメリカって色んな人種の人がいるので、私が留学生であることは周りから正直分からないんですよね。
そのため「留学生だから」っていう甘えは通用しません。自分で全て何とかするしかない。そんな環境でとてもたくましくなった気がします。
留学で残るのは、英語力だけじゃない
留学というと、どうしても「英語が話せるようになるか」に目が向きがちです。
もちろん、それも大事です。
でも私が思う留学の本当の価値は、英語力だけではありません。
知らない場所で生活すること。
自分の当たり前が通じないこと。
うまく伝わらない悔しさを経験すること。
それでも試行錯誤しながら、少しずつ生活を作っていくこと。
そして、本当にたくさんの人に支えてもらっているということを実感します。
私は、留学先で親友と出会いました。彼女無くして、この留学生活は乗り越えられなかったと思います。今でも繋がっており、大切な存在です。結婚式にも参列してくれました。
送り出してくれた親にも、感謝しています。留学中は特に親のありがたみを強く感じることが多かったです。
親になった今だから思うこと
今は私も親になりました。
だから、送り出す側の気持ちもよく分かります。
「安全なのか」、「本当にそのお金を払う価値があるのか。」
きっと不安や心配の方が大きいと思います。
だから私は、「留学に行けばいい」と簡単には言えません。
でも、お子さんの意思を尊重した上で、選択肢のひとつとして検討してみてほしいと思います。
留学という経験は、帰国してからもずっと残ります。
もしあのとき交換留学に挑戦していなかったら、今の私はきっと違う人生を歩んでいたと思います。
あの経験があったからこそ出会えた人がいて、見えた景色があり、今の私があります。
この話が、誰かの未来を考えるきっかけになれば嬉しいです。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
留学のこと、英語のこと、そのほか何でもお気軽にご意見、ご質問ください。
今後は、交換留学を選んだ理由や留学への切符をつかみ取るまでの道のりについても少しずつ書いてければと思います。




今、留学させるのは非常にハードルが高い世界情勢になってしまいましたが、できれば経験できるといいですね。娘も留学で大人になりました。日本の常識は世界では通用しないこと、若いうちに知ることができるって素晴らしいですよね🥰
さらさん、留学初日にお湯が出なくて泣いた話、私まで泣けました。「待っていても誰も助けてくれない」を体で知る経験が、人を一番たくましくしますよね🤭
私の子どもも大学時代に語学留学ですが、異国の地へ行ったんです。帰ってきてから思考も行動も変わって、たくましくなったことを思い出しました💐