英語動画は意味がある?わが家がたどり着いた答え
英語の動画なら、見せていても少しは意味がある。
第二子を妊娠中、つわりがひどかった時期、私はそんなふうに思うことで、YouTubeに頼る罪悪感を少しだけ薄めていました。
テレビとの向き合い方については、前回の記事に書きました。
前回の記事はこちら
私と同じように気になる方が多いのは、ここかなと思っています。
英語の動画や聞き流しって、本当に意味があるの?
今の私の答えは、
意味はある。
でも、それだけで英語力が育つと思うのは少し違う。
です。
私が英語の動画に頼っていたとき、娘は1~2歳で、まだ物語の内容を深く理解する年齢ではなかったので、見せていたのは英語の歌が中心でした。
実際、耳に残っているんだなと感じる場面はありました。
たとえば、蜂のイラストを見た時、娘がふと「bumble bee」と言ったことがありました。
beeは教えていたかもしれませんが、bumbleは私も知らなかった言葉。
絵本で教えたこともありません。
色の名前も、自分で言う前から、こちらが英語で聞くと分かっている様子がありました。
聞き流しの中でも、子どもは思った以上に拾っているんだなと感じました。
だから私は、英語の聞き流しや動画は、英語を「楽しい音」として受け取る入口にはなると思っています。
実際、子どものスクリーン利用と言語スキルについてのメタ解析では、スクリーンを見る時間が長いことや、テレビがつけっぱなしの環境は、言語スキルの低さと関連している一方で、教育的な内容や親子で一緒に見ることは、より良い言語スキルと関連していると報告されています。(Madigan et al., 2020)
問題は「英語動画かどうか」だけではなく、どんな内容を、どんなふうに見ているかなんだと思います。
でも、動画は基本的に一方通行です。
音は流れてくる。
歌も耳に残る。
単語も少しずつ入ってくる。
けれど、そこにやりとりはありません。
乳児が外国語の音を学ぶ研究でも、受け身で聞くだけの経験と、人とのやりとりを伴う経験では、学習効果が違うことが示されています。
Kuhlらの研究では、9〜10か月の赤ちゃんが外国語の音に触れた時、実際に人と対面して関わった場合には、外国語の音を聞き分ける学習が見られました。一方で、同じ内容を映像や音声で見聞きしただけでは、同じような効果は見られませんでした。(Kuhl et al., 2003)
これは「YouTubeでは英語が身につかない」と言い切るための研究ではありません。
しかし、子どもにとって人とのやりとりが大きな意味を持つことは、わが家の実感とも重なりました。
つまり、子どもにとって大事なのは、ただ音が流れていることだけではなく、その音が人との関わりの中で意味を持つことなのだと思います。
わが家でも、英語の歌はただ流すだけではなく、一緒に歌うことが多かったです。
Head, Shoulders, Knees and Toes
Twinkle, Twinkle, Little Star
If You’re Happy and You Know It
こういう歌は、もっと小さい頃から、あやす時にもよく歌っていました。
歌詞は多少間違っていても、娘は早い段階から自分で口ずさんだり、手の動作を真似たりしていました。
こちらが完璧に歌えているかどうかより、楽しそうに歌っていることの方が大事でした。
英語の絵本も、小さい頃から読んでいました。
どこまで理解していたかは分かりません。
私の発音だって、ネイティブのように完璧ではありません。
でも、娘が「また読んでほしい。」とその絵本を持ってくる。
私は、それが全てだと思っています。
聞こえた英語を「意味のある言葉」にするには
聞き流しで入ってきた英語は、そのままでも耳には残るかもしれません。
でも、それが子どもの中で意味のある言葉になるには、やっぱり人とのやりとりが必要なのだと思います。
動画で聞いた歌を、一緒に口ずさんでみる。
絵本に出てきた動物を見て、「lionだね!」と声をかける。
色を見つけた時に、「blueだね!」と言ってみる。
たぶん、そんな小さなことで十分です。
英語をきちんと教えようとしなくてもいい。
動画で聞いた音を、親子の会話や絵本、日常の中でもう一度出会わせてあげる。
その積み重ねで、ただ流れていた英語が、少しずつ子どもの中で意味を持ちはじめるのだと思います。
まとめ
だから今の私の結論は、
英語の聞き流しは、インプットとして意味がある。
でも、それだけに期待しすぎない。
です。
もし、少しでもためになればと思って英語動画を見せているなら。
それは、子どものことをちゃんと考えているからですよね。
でもそれだけだと、ただ流れていくだけになっているかもしれません。
次にできることは、見せたあとに、ひとつだけ一緒に楽しめることを探してみる。
歌を1フレーズだけ一緒に口ずさむ。
出てきた動物の真似をしてみる。
同じ言葉が出てくる絵本を開いてみる。
そのくらいでいいのだと思います。
ここまで読んでくださってありがとうございます。
育児やおうち英語に正解はないけれど、わが家なりに試して、迷って、考えたことをこれからもここに残していきます。
同じように試行錯誤している方に、また読みに来てもらえたら嬉しいです。
参考にした文献・資料
Kuhl PK, Tsao FM, Liu HM. Foreign-language experience in infancy: effects of short-term exposure and social interaction on phonetic learning. Proceedings of the National Academy of Sciences. 2003;100(15):9096-9101.
https://doi.org/10.1073/pnas.1532872100
Madigan S, McArthur BA, Anhorn C, Eirich R, Christakis DA. Associations Between Screen Use and Child Language Skills: A Systematic Review and Meta-analysis. JAMA Pediatrics. 2020;174(7):665-675.
https://jamanetwork.com/journals/jamapediatrics/fullarticle/2762864






りらの花さん
おはようございます☀️
小さい頃からの英語、確かに効果あるのかもなと私も感じた事あって、記事に共感しました✨
さらさん、こんにちは^^
とても興味深く拝読しました。
言葉は、音や文字であると同時に、コミュニケーションのツールでもあります。
覚えた言葉を誰かと一緒に使ってこそ、本当の意味での「言葉」になるのだなと思いました。